
西松江地区は地形にちなんだ地名が多くみられます。
先ず地名を示す小字「泥ぐじ」は東松江村の東松江川左岸に位置しています。字名から「えぐられた泥状の土地」という意味が読み取られ、低湿地の地形が地名に残ったと考えられます。小字「泥ぐじ」の西対岸に位置する「あし池」もかつては低湿地であった名残を地名に残しています。また「あし池」に隣接する小字「大王」は浸食地を暗示する名称であり、海岸に近い低湿地の一部とみられます。
西松江村は東西の松江川に挟まれた集落です。東西の江川に接する西松江村の中心には小字「東出口」、小字「西出口」が残ることから、西松江村は東松江村よりも古い集落が形成されていたことがわかります。
東松江村は赤石川を挟みながら東西に形成された集落で、小字「東野」と小字「西野」にかけてが東松江地区の中心地です。なお、東松江村からみて、東松江川沿いは小字「出口」あることから、東松江川が東西の松江村の境界となっていたことがわかります。
明石へリテージマップ『藤江・松江』2021




