
龍泉寺は建長6(1254)年に法燈国師開基の伝承を有する寺院です。法燈国師は同年南宋から帰国しているので、当地に立ち寄った可能性があります。浜街道沿いの藤江川河口の小高い丘上に位置し、往古は眼前に海岸線が広がっていたとみられます。
青龍神社は創建を建長6(1254)年とする藤江村の鎮守社です。 御祭神の上宮青龍五社大明神は林神社の上宮五社大明神を勧請しています。青龍神社は現在藤江川と浜国道(県道718号線)が交差する場所に位置しますが、往古は海岸に面した小高い丘の上に鎮座していたと考えられます。
龍泉寺は元禄14(1701)年、 臨済宗法雲和尚により再興され寺院であり、中世における龍泉寺と青龍神社の神仏習合関係はわかりません。しかし、両者の名称は「龍」の一字を有し、創建年も同じで、 且つお互いに隣接するなどの共通点があり、注目に値します。
龍泉寺と青龍神社は昔から藤江村の熱い信仰を得て今に至ります。
明石ヘリテージマップ『藤江・松江』2021



変更なく存在する
藤江会館に駐車場有
藤江会館にトイレ有
アクセス 山電藤江駅より東南へ徒歩10分

