【まめ知識04】林の漁業

船上・林

林村の漁業の発展は全国屈指くっし好漁場こうぎょじょうである鹿ノ瀬しかのせ高山右近たかやまうこんの頃から明治の中期まで約300年間にわたり独占してきたことです。
鹿ノ瀬ではイカナゴ、イワシ、たこたいなど多くの魚種を主に漁船を駆使くしした漁法で、大量の漁獲ぎょかくを得ていました。新浜しんはまでは漁師の個人所有の船であるのに対して、林では共同で船を持っているのが特徴とくちょうです。
イワシ漁は明治後期に林村の藤原繁蔵ふじわらしげぞうが改良した巾着網きんちゃくあみにより、飛躍的に漁獲量が増え、林小学校には巾着網記念碑きねんひがあります。
巾着網には10隻以上の船と総勢100名近くの労力が必要でしたのでイワシ漁の時期になると各町が一体になって取り組みました。
東之町、中之町、西之町、元網(川端町、宮之町)、丸三(高浜東丁)、戎(高浜中丁、高浜戎丁)、八九(八九郎丁)、高西(高浜西丁)の8統ができ、地区ごとにえびす神社、稲荷いなり社等をまつっています。今は巾着網も姿を消しましたが、海苔のり養殖ようしょくなどで共同作業が生かされています。

明石ヘリテージマップ『船上・林』2019

変更せず残っている

2024.12.7 撮影

タイトルとURLをコピーしました