大蔵八幡町には、11の太鼓蔵、09の服部邸、08の卯月邸、旧大塩邸が建ち並んでいます。
服部邸、卯月邸、旧大塩邸は、旧西国街道沿いに宿場町の面影をもつ町家が連なって残っているものとして明石市都市景観形成重要建築物に指定されています。
大蔵の町家の特徴は、木造厨子二階建ての平入(屋根の正面側に玄関がある造り)で、外壁は1階が腰板張り、2階が漆喰塗りです。
その他に、丸太矢来、虫籠窓、袖うだつなどが設けられています。
厨子二階とは、高さの低い二階建てのことで、「殿様の顔を見下ろしてはいけない。」ということから、2階に部屋を設けないよう工夫されています。
虫籠窓とは、厨子二階に設けられた漆喰塗りの格子窓です。
丸太矢来とは、通りを祭りで御輿が通ることなどから、家を守るために設けられているものです。
明石ヘリテージマップ『大蔵』2014
現況 現在も西国街道沿いに残存しています。
現況 現在も西国街道沿いに残存しています。