藤江・松江

25.西松江の惣堂

西松江地区の公会堂の片隅には宝珠、伏鉢、路盤の残欠が残されており、かつて存在したであろう宝形造のお堂の遺物であることがわかります。 西松江地区の集落が共有する前身堂がここに存在し、後に公会堂へ移行したことを示す証拠を示しています。

26.海を眺める家

海沿いにあるこの家は、人工地盤を作って一段高くしたところに建っています。 高台から見える景色はどんな感じでしょう。晴れた日は淡路島の先に和歌山まで見えるかもしれませんね。

27.松江の八雲神社

元々海岸沿いにあった神社を引き上げ、今は鎮守の神として八重垣で囲まれています。午頭天王・素戔嗚尊を祭神としています。家運隆昌・成功勝利の御利益があることから秋祭りをはじめ地域の行事で賑わいます。

28.海岸沿いの高木

林崎・松江海岸のトロピカルム-ドを盛り上げるために植えられたヤシの木です。こちらからは明石海峡大橋と淡路島、水のきれいな400mにわたる自然の海岸線を望むことができます。

29.埋め墓

東松江地区には海岸沿いの小高い丘の斜面に埋め墓(土葬地)があります。古い呼称で三昧地と呼ばれることもあります。寺院で祀られる石墓(詣り墓)とは別に亡骸を土葬するための両墓制の風習を残した古い共同墓地です。

30.タコの遊具

松江公園のシンボル的存在の登って滑って楽しい滑り台、青い空に赤い色が映えています。また、小さな子タコが園内2匹にいるので探してみましょう。防災公園としての機能もあり地下には貯水槽が設置されています。

31.松江港

室町時代の文安2(1445)年の文献(兵庫北関入り船納帳)に松江から米・塩を運んでいた記述があります。漁港としては、播州名所巡覧図会に「この浜に鱸を採りてその味勝りたりとはいへども、尤もっとも多きは藤江の浦なり」と書かれています。

32.山伏塚

地元では「きょうがくさん」と呼ばれ、昔は幼子が亡くなったとき家の墓には入れずここに埋葬したそうです。近くに住んでいた教覚さんという子供好きの山伏が祀られており子供が病気になった時ここで祈ると治るという話もあります。

33.正護寺(観音堂)

元禄13(1700)年、林の神応寺の住職宥海和尚と庄屋善兵衛が廃寺跡に観音堂を建立し、寛政6(1794)年の修復を経て、昭和41年に建て直されたと言われています。明石郡33番札所第4番で、お堂小屋に、露盤、鬼瓦が置かれています。

34.路地裏の竜山石の基礎

近年、農村集落の変遷からまち並みの面影に変化が出始めています。敷地の環境を配慮して、シートが掛けられていますが、基礎と擁壁を兼ねた竜山石積の色合いは、往年の素材の美しさを残しています。

35.斜めに張られた木の吊り戸

住宅の側面にある吊り戸は、その周りの壁面とは異なり、木板が斜め 45 度に張られています。なぜ、このような角度で板が張られているのでしょう。防犯のため?強度を高めるため?そこには昔の人の知恵が詰まっていそうです。

36.鳥の切り抜き扉

大きなお屋敷の立派な門をよく見ると、渡り鳥をモチーフにしたような可愛い柄の切り抜きがあることに気がつきます。大工さんの遊び心でしょうか。つい足を止めて中を覗きたくなりますね。