
船上・林
25.海門山 宝蔵寺
宝蔵寺は鹿ノ瀬の海中から引き揚げられたという毘沙門天を本尊とし、 応永 3(1396)年に創建された寺院です。宝蔵寺は真言宗密蔵院の末寺の一つで西蔵坊と呼ばれていました。高山右近が入城の時代に一時期天主教(キリスト教)の教会としても用いられたようです。 壁に埋め込まれて残されていた十字架も当時の信仰の様子を物語っています。昭和 20 年の空襲により、 本堂他ほとんどが全焼してしまいました。しかし、 土蔵だけはかろうじて焼失をまぬがれました。 戦災に遭った宝蔵寺は戦後再建されました。