24.稲爪神社と浜恵比須神社

稲爪神社は7世紀の推すい古こ天皇の時代から三み嶋しま大明神だいみょうじんを奉たてまつられていました。天正てんしょう６(1578)年、三木合戦で高たか山やま右う近こんが大蔵谷城を攻めた時、兵火のため全焼したと伝えられています。楼ろう門もんの彫ちょう刻こくは、左ひだり甚五郎じんごろう作さくといわれています。内側からは、素戔嗚神すさのおのみことが大蛇退治だいじゃたいじしている様子が伺うかがえます。大国主命おおくにぬしのみことの御み子こ、事代主大神ことしろのおおかみが奉られていた浜恵比須神社が、昭和28年に大蔵町の海岸から稲爪神社本殿の東隣に移されました。浜恵比須神社のご神体を持ち出し漁に出ると、大漁にあやかることができたと伝えられています。

明石ヘリテージマップ『大蔵』2014

現況　現在も残存しています。