藤江・松江 13.竜山石の擁壁 藤江の蔵がある邸宅に、竜山石が使われている擁壁があります。竜山石は高砂の竜山を産地とする凝灰岩の一種で、石材として加工に適した強度と粘りがあるのでこの地域では側溝や建物の延石等にも使われています。 藤江・松江
藤江・松江 14.龍泉寺 建長6(1254)年に法燈国師開基の伝承を有する鷲峰山龍泉寺は元禄14(1701)年に臨済宗法雲和尚により再興されました。江戸時代末期には寺小屋が開かれ、明治5年の学制により二江小学校開校の前身となりました。 藤江・松江
藤江・松江 15.善光寺式の阿弥陀三尊像 龍泉寺には通称「善光寺式一光三尊形式」と呼ばれる仏像があります。「善光寺」は信濃国の有名な寺院です。龍泉寺は鎌倉時代にのを持つ寺院ですが、法燈国師も善光寺の信濃国出身です。 藤江・松江
藤江・松江 16.あっち向いてる鳥居 青龍神社へ上がると右 (東)側に鳥居があり、一見社殿に対してあっち向いてるように見えますが、鳥居には「遙拝処」と書かれてあります。鳥居は東南東に向いておりますので伊勢神宮を遠く離れて拝む所かも知れません。 藤江・松江
藤江・松江 17.なまこ壁の土蔵 藤江川沿いに立派な土蔵を見かけました。腰壁の斜めの目地が、漆喰塗で、なまこに似ていることから「なまこ壁」と名づけられ、防風や防雨の働きがあります。ここは海や川にも面しているのでなまこ壁を活用したと思われます。 藤江・松江
藤江・松江 18.石積みの技巧 竜山石の石積みはよく見る風景ですが、ここは少し違います。隅石は斜めに、脇の石は底面が下にくい込むように加工され、少しでも崩れにくいように造られたとても丁寧な仕事ぶりです。 藤江・松江
藤江・松江 19.藤江港 江戸時代には瀬戸内海で小渡海船41隻を使って肥料(生イワシ・糞尿)の購入、藁・筵・縄・焙烙などの販売をしていました。また西国からの船を監視するために番所が設置されました。昭和27年には第1種漁港として指定されています。 藤江・松江
藤江・松江 20.藤江別所遺跡 青龍神社の東側の明石市藤江ポンプ場の柵の中に藤江別所遺跡の碑があり、鉄船の森と遺跡の説明文があります。そこには新羅の鉄を積んだ船が沈んだ伝説や古墳時代に有力な首長が存在し、祭祀を行っていたことなどが書かれています。 藤江・松江
藤江・松江 21.御崎神社 御崎神社の古代は鉄と関係がある丹生葛江明神を祀り、中世以降は山王権現社をお祀りしていました。社殿は真南を向いていますが、鳥居は海岸方向を向いています。毎年1月中旬に境内で市指定民俗文化財「藤江の的射」の神事が行われています。 藤江・松江
藤江・松江 22.スリットがある横断側溝 一見何の隙間かと思われる横断側溝ですが、断面が円形で表面がスリットになっています。勾配のきつい道路表面の排水を処理する為、あえて横断側溝を道路下に埋め込まず、蓋も被せなかったと思われます。 藤江・松江
藤江・松江 23.縁石になった道標 西松江公会堂の西出入口足元の縁石に、「神戸 二見」の文字が読み取れる道標のような石が使われています。かつては丁度幅が合うのであれば、身近にあって不要となった遺跡物もこの様に手軽に、おおらかに利用されていました。 藤江・松江
藤江・松江 24.西松江公会堂 浜街道に面し、地域の人々に大切に利用されている公会堂です。敷地内に地蔵様、弁天様を祀っています。小さな墓地もあり、古い宝珠が置かれています。農漁村集落の中心にあって歴史を感じさせる建物です。 藤江・松江