【まめ知識02】小神社

城下

明石城下の海浜地区一体には、岩屋神社をはじめ、ざな神社、(伊弉冊神社の)旅所たびしょざな神社、若宮神社など、大小の神社が和多く点在しています。

これら神社の参道は海に向かってまっすぐ伸びています。神社の祭神は海や川にちなむことが多いという点からも、わたつみ(海神のこと)の神社であることは容易に想像できます。

玉垣たまがきめぐる大きな神社は、古い由緒ゆいしょを持つ氏神うじがみさまとして地域の信仰を集めています。一方、小さな神社(小神社)は主神ぬしがみとして、まちなかにひっそりと祀られています。

小神社の祭神さいじんは様々ですが、ほこらを守る人々の様々な願いのニーズがそこに反映はんえいされています。小神社は規模も小さいため、拝殿はいでんを設けるまでもなくかんな造りです。

拝殿がない代わりに、大抵の小神社にはけんもつなどを備えるための献台けんだいが設けてあることに気が付きます。献台は聖俗せいぞくのささやかな結界となっています。

明石ヘリテージマップ『城下』2017

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