【まめ知識05】東湯とお風呂さん

大蔵
東湯正面

大蔵には、お風呂屋さんが三軒ありました。内風呂うちぶろ普及ふきゅうしていない一昔前ひとむかしまえでは、お風呂屋さんは暮らしに必要不可欠ひつようふかけつな存在でした。

一番東にあった「朝霧湯あさぎりゆ」は、平成15年頃に撤去てっきょされましたが、学生が卒業作品として製作した朝霧湯の内部の模型もけいと、脱衣箱だついばこ等が隣接りんせつ林田畳店はやしだたたみてんに、大事に保管されています。明治初期の開業の「大正湯たいしょうゆ」は大正元年に大改造をしてその名がついたのですが、それまでは海水を汲んできて沸かした「塩湯しおゆ」だったそうです。今はありません。江戸時代からの「玉椿湯たまつばきゆ」を明治26年に引き継いだ「東湯ひがしゆ」は、大蔵で現在唯一ゆいいつ、営業しています。

男女とも間口まぐち3けん(約5.4m)の規模きぼは、「玉椿湯」のそれをそのまま踏襲とうしゅうしています。

高くそびえ立つ煙突は、まちのランドマークとなっています。

午後2時に暖簾のれんかると、東湯の営業が始まります。広い湯船ゆぶねでゆったりと身体からだいや一時ひとときは、お風呂屋さんの醍醐味だいごみです。”心機一転しんきいってん浮世うきよもどる”。お風呂屋さんは、暮らしの一部として、今もまちの人々に愛されています。

東湯煙突

明石ヘリテージマップ『大蔵』2014

近隣駐車場 明石市民会館東駐車場より北東へ徒歩8分 
トイレ   中崎公会堂にトイレがあります。

2023年2月5日

現況 現在も西国街道沿いに残存しています。

2023年2月5日

現況 現在も残存しています。

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